大草原の小さな家 シーズン2-3「釣り友達」

翻訳
著者
原題
Ebenezer Sprague
★★★
出版社
公開/出版日
Nov 19, 1975
監督
Type
drama
Date
Jul 14, 2020
notion image
うう、仕事に追われているうちに、もう7月も後半戦ではないですか。すっかりご無沙汰の更新になってしまいました。
随分前に見たんですけどやっとまとめます、大草原の小さな家 シーズン2/第3話「釣り友達」。
今回の原題は「Ebenezer Sprague」で、スプレイグさんの名前そのまんま。
スプレイグさんが越して来るから銀行ができるのか銀行ができるからスプレイグさんが来るのか…、まあおそらく前者なんでしょうけど、ウォルナットグローブに初めての銀行ができます。
銀行ができるなんて、ウォルナットグローブも都会になってきましたね!
それにしても銀行って1人で経営できるものなの?と疑問に思い、金融の仕組みや歴史をちょっと調べ始めたんですが、銀行ってば当たり前ですけど米国政府、あまつさえは旧大陸とも根深く関わっておりまして、あーこりゃ話が大きすぎるねということで、私はソッと引き返しました…。
その辺は、いつか本でも読むとして、と。
ええと、今回は銀行家=吝嗇家という典型(偏見…?)を地でいくスプレイグさんのお話でした。
オルソン夫人もキャロラインも蹴散らすところをみてると、裏表のない正直な人なのでは…と思ったりしたんですが、一旦仲良くなったローラには打ち解けているところをみると、単にすごい人見知りなだけなのでは……?と思ってしまいました。
まあ、人見知りは冗談として、「人のために金なんて出さん、貧乏なのは働かない奴のせい」という今で言うところの新自由主義者的なスプレイグさん(出たな、自己責任論!)。
学校の教科書を買うための寄付を断った&父の借金を断った銀行家=釣りのおじさんと気づいたローラに対し、ローラも金目当てで自分に近付いたんだろうと決め付けて傷つける。
後日チャールズからもローラのことを聞くに至り、スプレイグさんは心を改め、学校に教科書を匿名で(でもローラにはわかるやり方で)寄付するのでした……。
こういう、何か相手に非を感じた時に、子供も大人もはっきりものを言うのがアメリカぽーい、って思います。そのあとカラッと仲直りできるのもいいです。
日本の日常によくある、言葉の裏を読むとか行間を読むのも情緒や文化だとは思うんですが、(よく揶揄される京都人がお茶漬け出したら、みたいなやつ)こうやって相手にはっきりものを言うことに個人的には憧れます。あんなふうにはっきりものを言える人になりたいな。
ローラとスプレイグさんが仲直りするくだりのやりとりもお洒落。
「おかげさまで」魚が大漁と言うスプレイグさんに対して「おかげさまで」教科書が来たと見せるローラ。
そんなに魚が釣れたなら6人分(インガルス家5人+スプレイグさん)はあるから、母さんの世界一の魚料理食べにうちに来ないかと誘うのもスマートで気が利いてる。
かくして、スプレイグさんを家に招待し、エマーソンの言うところの「友を宿らす家こそ幸せ」となるインガルス家。
今回も安定のめでたしめでたし、なのでした。

余談

すごい本筋から離れますけど、ローラたちが釣ってる魚って、あれ、ナマズですよね。髭がにょろっとして口がでかい。シーズン1でジョニーと釣ってたのも同じだったような。
ちょっと調べてみると、あれはおそらく「アメリカナマズ」で、大きく成長すると1m超える!そうです。日本でも在来種とは別にこのアメリカナマズが利根川水域などで80年代ごろから急増してるんだとか。
ナマズは泥臭そうとか見た目が海の魚と違いすぎてイマイチな印象ですが、古今東西でむかーしから(古いところだとプリニウスの『博物誌』にも日本の『今昔物語』にも出て来る)食べられてる食用魚。
今の日本ではあまり食べないと思うんですが、アメリカでは現代でも一般的な食用魚で、むかし中西部に行った時、ダイナーのメニューにもcatfishがありました。今なら絶対食べるんですが、当時はなんとなくおっかなくて避けてしまったんですよね。そんなに高くもなかったはずなので、食べておけばよかったな(何で若い頃の方が怖がりなんでしょうねえ)。
アメリカナマズは岐阜や茨城で、在来種は琵琶湖や群馬、鳥取あたりで食べられるみたいです。食べる機会があったら挑戦してみたいと思います。