東京家族

翻訳
著者
原題
★★★
出版社
公開/出版日
Jan 19, 2013
監督
山田洋次
Type
film
Date
May 5, 2021
言わずと知れた小津安二郎『東京物語』(1953年)を下敷きにした、山田洋次作品。
『東京物語』と同じく、上京してきた田舎の老父母を持て余す東京の子供たちが、やたらリアルで身につまされる。いちばん「こういう人いるよなあ」と思ったのは長女の夫の林家正蔵。日和見主義で卑屈、悪人ではないけど愚かな、小市民というか平均的日本人というか、まあ、ほんとによくいるオジサンで、見てると結構イラっとします(褒めてます)。
全体的に幸せな話ではないけど、吉行和子の明るさに救われる。あと、蒼井優が好き!
この映画に描かれるような、都会と対比できる牧歌的な田舎がどれほどあるのかは正直なところ疑問だなーとは思いました。あんな「洗濯を毎日してくれるお隣の奥さん」なんて、存在しうるんだろうか? 仮にいるとして、本当にそれで良いんだろうか?? みたいな。
家事能力の低い人って家族を亡くしてひとりになったらどうしたらいんだろう…(ていうか、そもそも家族は家事をするためにいるわけでもないんだけどな…でも誰だって最後は自分の面倒なんて見れないよな…)。みたいなモヤモヤが、ずしっと残ってしまいました……。
ま、この映画ではそこは主題ではないんだと思いますけど。
なんにせよ、山田洋次はよくこれを撮ったなあと感心しました。絶対に小津と比較されるのに、勇気あるなと。見応えのある良作だと思います。面白かったです。