読書・映画日記 - 2023年1月-2月

📕クララとお日さま

著者:カズオ・イシグロ 訳:土屋政雄 出版:早川書房(2021)
クララが健気すぎて切ない。
クララが時々見るボックスに分割された世界の描写が良い。一人称で語られるから、何が現実なのか、本当に起きているのかが不明瞭で、そこがとてもいい。
(2023年1月14日読了)

📕ゼロからの資本論

著者:斉藤幸平 出版:NHK出版(2023)
あらゆる公共の富(コモン)を切り刻み、値札をつけて売るのが資本主義、というお話。いやまじそれですわ!と思い、なんかもう泣けてきちゃった。
話は逸れるかもだけど、子供の頃から、なんで土地とか自然とか本来誰のものでもないものが公然と売買されてるのか不思議だった。なぜ、同じ国でもこんなに地方と都市の格差があるのかとか。
斉藤さんの本は『人新世の「資本論」』以来、二冊目。どちらも資本主義ってのがよくわかる。すごくおもしろい。
(2023年2月3日読了)
 

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