読書・映画日記 - 2023年7月

📕家族

著者:村井理子 出版:亜紀書房(2022)
みんな優しくても、お互いに求めても、理解できずあるいはすれ違い、バラバラなままなくなってしまった家族への追想。引き込まれて一気に読み終わってしまった。
表紙に使われている家族写真に胸がキュッとなる。切ねえ。
(2023年7月20日読了)

📕脳科学者の母が、認知症になる 記憶を失うと、その人は”その人”でなくなるのか?

著者:恩蔵絢子 出版:河出書房新社(2021)
知らないことばかりで面白かったけど、ある考えや行動が自分のものか他人のものか、その行為を起こした後に脳は貼り付ける、というのが特に衝撃的だった。
あと、認知症は病識がないというのは誤りだと。自分が何か誤ったことをしたとか、相手の戸惑いなどの感情を察することができるからこそ、本人は混乱するらしい。なるほどー。
そして脳のどこが萎縮したら、どのような症状が出る(出やすい)というのもある。認知症は訳のわからない病気ではないんだな。
認知機能がたとえ衰えても、感情は最後まで残るし、それによって自己決定もできれば幸せを感じることもできる。もちろん周囲のサポートは必要だけど、その人らしく生きていける。
「おわりに」の家族旅行の話がとても良かった。
いつどこで何が起きたという記憶が曖昧になったり、繋がりが失われたとしても、その時に感じた感情は残っているし、それを思い返して幸せな気持ちになれたりする。そのことに、とても救われる気持ちになった。
(2023年7月29日読了)

📕女ことばってなんなのかしら? 「性別の美学」の日本語

著者:平野卿子 出版:河出新書(2023)
日頃ぼんやりと感じてたことを文章化してくれていて、当世風に言うなら「わかりみしかない」。
いまある「伝統」だの「普通」だの「当たり前」だのの多くは、せいぜい100年そこそこの人為的な制度に過ぎんな…と言うのを再認識。
しかし、女らしい言い回し、しがちなんよなあ。
仕事上のコミュニケーションはほとんどチャットかメールだけど、遠慮したり先回りしたりして、ついつい文章が無駄に長くなっちゃうんだよ。
意思表示!はっきり!大事!
世間で「伝統」「普通」などと言われている事柄の中には、所詮100年前だかそこらで人為的に作られたにすぎないものが想像以上にたくさんある。クソ家父長制度とか。
読書も、すごい大事。
(2023年7月30日読了)

📕ギャロウェイのランニングブック

著者:ジェフ・ギャロウェイ 訳者:有吉正博、渡辺雅之 出版:大修館書店(2015)
ガーミンコーチで知ったジェフの著書。基本的なトレーニング方法やプランを解説している。
この人は「Run and Walk method」というのが独特で、数分走っては30秒歩く、というのを繰り返して距離を稼ぐというなかなか斬新なランニング方法を教えている。走る時間は目指すペースによって5秒〜4分と、かなり差がある。例えばキロ6分ペースを目指すなら、走り初めから終わりまで2分ラン+30秒ウォークを繰り返す。早めに休憩を入れれば脚も疲労しないし、怪我も防げる、そして意外なことに最終的にはそんなにタイムが悪くないという不思議な走り方である。もちろん、ランでは目標ペースよりちょっと早く走る必要はあるけど、とはいえ、すぐ30秒ウォークがあるのでしんどくならない。
そしてこの走り方の何がいいって、飽きにくいことかなと思う。同じペースで延々と走ってると、飽きるんですよねランニング。飽きるとフォームも適当になっちゃうし、時間がものすごく長く感じるし、本当に辛い。でも、この「Run and Walk method」だと、数分や30秒ごとに必ずランとウォークの切り替えが入るので、その度にフォームを見直したりストレッチしたり補給したりできる。これはすごくよいです。
長距離ランがマンネリで苦手だという方におすすめかも。
(2023年7月読了)
 

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