練馬区立美術館コレクション+ 植物と歩く
会場:練馬区立美術館 会期:2023年7月2日-8月25日
朝ドラでお馴染みになった牧野富太郎の植物画をはじめ、植物がモチーフとなっている所蔵作品を中心に展示。相変わらず渋すぎるよ練馬区美術館(最高です)。
チラシやポスターにもなっているのが佐田勝(さた かつ)。主線がくっきりで、明暗のメリハリがパキッとついて、かなり好み。他の作品を検索すると、ガラス絵という技法で極彩色の線の少なめの絵を描いているけども、今回の展示に出ていた2点はどちらも青緑に沈んだ画面で書き込みも細かく、一見ひっそりとしているのに実はざわついているみたいな不思議な絵でとてもよかった。
それから以前同じく練馬区立美術館で見た小野木学(おのぎ がく)。病を得てから描いたという枯れた草花のシリーズがよかった。以前見たのは濃紺の画面にシュッと切れ目が入ったようなシャープな絵だったので、今回のパステル画は意外に思えた。最晩年に描いた絵と思うと切ない。
大沢昌助(おおさわ しょうすけ)も以前この美術館の企画展で見た。好き。「たきぎを運ぶ少年」色使いが素敵。ああいう空の色になる日ってあるよねと思う。そしてこういうのは生で見ないと色がわからないので機会があれば是非実物を見ていただきたいところ。
斎藤長三(さいとう ちょうぞう)は今回たぶんはじめて見た。「夜の庭」。ひっそりしていてたまらない。ドストライクに好み。他の収蔵作品も見てみたい。
(2023年8月20日)