タマゴ出したりしてるくらいが微笑ましくてよかったんですが…

うう、なんか切ない話だった…。オハラさん……頼むから幸せになっておくれ。最後にちょっと救われたとはいえ、なんかこう、実に渋いお話でした。

オハラさん、悪い人ではないんですよねー。ちょっとした手品ができて、おしゃべりが上手くて、時々?秘薬を使って人をだますけど、別にお金をふんだくるわけでもないしね(儲けようと思えば儲けられそうなのに)。ただ単に、目の前の誰かにチヤホヤされたり、必要とされると嬉しいだけなんですがねえ。それもこれも寂しさ故というのが……本当に寂しい。

まあ、だからチャールズも親切にしてあげてたんだろうな。はじめの泥棒の話もでっち上げだって、途中で気づいていたでしょうし。

オハラさんがオルソンさんの店で買い物をするシーンも印象的でした。オハラさんが買うのはミント味のキャンディときれいなリボン(リボン、あんな風に測るんだ!と新鮮でした)。どちらも生活には直接役に立たない嗜好品で、それがいかにもオハラさんらしい。自称「嘘でできてる」男・オハラさんが買うなら、そりゃあパンとか下着とかではなく装飾的なものじゃないといけません。演出的に。

かたや、オルソンさんの店で卵を売り、鋤や種を買うのがインガルス一家。この対比が切ない!ってなりましたよ私は……。

とはいえ、原作ではチャールズって結構放浪癖というか、西へ西へ行きたがってましたよね。町は人が多くてイヤだ、野生動物がもっといる西部に行きたい、みたいな(キャロラインに止められてましたけども)。

そう考えると、オハラさんのように家族を持たず放浪し続けるのと、チャールズのように家族を得てウォルナット・グローブという共同体で暮らすのと、何が違ったんだろうって思っちゃいます。

オハラさんだって、かつて結婚してたかもしれないし、どこかで職に就いてたかもしれないし、大きなサーカスにいたかもしれないし、はたまた、昔からああだったのかもしれない。なんにせよ、一人旅暮らしを続けるあちら側と、家族とともに共同体に留まるこちら側の違いって、一体何だったのかな?

あっちとこっちの分水嶺なんて意外ともろくて、誰がいつどちらに転ぶかなんて分からないと、チャールズは思ってたんじゃないかなと、なんとなく思っちゃいました。自分だっていつ何どき何がキッカケで家族を失い、職を失い、一人さすらうことになるか分からない。オハラさんのこと、チャールズは他人事に思えなかったんじゃなかろうか。

考えすぎかなあ。

オハラさんがローラに本当のことを話し、「一番傷ついたのはあの子かな、私かな」と自嘲するのはつらすぎたんですが、でも、そのあとチャールズが「またこの道を通ったら寄ってくれ」と言ってくれたのは、本当に良かったと思いました。 オハラさんはこれからも一人で町から町へ旅するんだろうけど、少なくとも一つは歓迎してくれる家ができたんだものね…。

なんか、ほろ苦いっすよね。

大人の話だなーと思いました。


追記その1:
今回オハラさんをやったのはレッド・バトンズ。この人もどっかで見たことがあると思ったら、『ポセイドン・アドベンチャー』に出てるじゃないですか! このシリーズで『ポセイドン・アドベンチャー』出演してるのはジョナサンに続いて2人目。ああ、びっくりした。

追記その2:
ジャック……どんくさくてカワイイ。