黒部の太陽

翻訳
著者
原題
★★
出版社
公開/出版日
Feb 17, 1968
監督
熊井啓
Type
film
Date
Apr 23, 2021
昭和の人海戦術はすごい!と感じ入る一本。映画全体を通して、CGではこうはいかないなという画作り。工事シーンの迫力もすごいが、時々インサートされる雪景色にたたずむ人や完成したクロヨンを眺めてる場面など、静的なカットもレイアウトが格好良かった。石原裕次郎の親子喧嘩のシーンの不穏なカメラワークや照明もいい。管理職の三船が渋い。
ただ、トンネル開通の場面で裕次郎がみんなの休憩中に先んじて穴を開けちゃうのはないよなと思うし、破砕帯突破後はだれるし、脚本的には微妙な印象。
あと、これはどこまで事実かわからないけど、この黒部ダム建設というプロジェクト自体、特に破砕帯突破は結局は運頼みなのね…と思うと何だか暗澹とする。時代だと言われればそれまでかもしれないけど、日本軍と変わっちゃいないのだなと。戦中派とは異なる新世代として石原裕次郎を出したんだと思うけど、結局やってることは同じなんだよなあ…。
ま、『プロジェクトX』的精神というか、苦労(時として徒労)を美談に仕立てるのって、そこそこ支持されるんすよね。日本の男たちのプライドと命をかけたプロジェクト!みたいな。
パワーあふれる映画ではあった。でも、そういう点では苦手。